2022/09/14 小倉少子化担当大臣との意見交換会

■(2022/09/14)小倉少子化対策担当大臣との意見交換会に、全国認定こども園協会 王寺代表が参加しました。

7団体で行われた小倉少子化対策担当大臣との意見交換会に当協会の王寺代表理事が参加。
小倉大臣より事前に要請のあった内容をもとに発言してまいりました。

■小倉大臣挨拶冒頭で、今回の事故のことに触れ(バス置き去り児事故)

1.今回のようなヒューマンエラーを防ぐために、10月中を目途に全国で実態調査を行った結果をもとに対策を講じまとめる。

2.こども家庭庁創設にあたり、子どものための予算を生きた予算にするため、具体的な意見をお聞かせいただき、

  子どものことに対する推進力を高め、国民運動にしたいと考えているので、皆様からもバックアップをお願いしたい。

 以上のような言葉がありました。

■当協会の意見①

今回の資料は、わかりやすくするために従来と異なりますが、口頭で詳しく説明をしますと伝えました。

自由な意見を求められ、下記のような意見を述べました。

1.認定こども園は子育て支援が必須化されており、各地・各施設がその地域の状況・特性を生かした取り組みを行う施設が多くあり、子育て支援の多機能化に取り組みたいと進めているその一方で、各自治体によっては、13事業の中で実施されていないメニューがあったり、実施いただきたい旨を伝えても理解が得られなかったりする。また、縦割り行政の壁があり、特別な配慮を必要とする園児に対する対応など、所管課をまたぐ事柄において意思疎通がなかなか難しい状況がある。財政措置を含め、各自治体に柔軟な対応をするように働きかけてほしい。

2.「保育の質の向上」と我々はよく使いますが、「保育の質」とはそもそも何なのかと思います。配置人数が増加することだけが「保育の質の向上」ではなく、複雑な要素が入り混じった保育において、施設を設置するための基準は厳格に示されていますが、この国では「保育の質」を評価できるような基準が現段階ではありません。すべての施設が保育の質の向上に資することができ、この国の幼児教育・保育の質が確実に向上するよう、「保育の質に関する」評価システムの構築をお願いしたい。

■小倉大臣よりこの意見に対し、返答をいただいた内容

〇私も保育の質にてついては重要なことと考えていて、昨日「評価システム部会」を立ち上げたところです。

 私の在任中には必ず形として示していくつもりです。

以上のような発言があり、直接取り組む発言をいただきました。

意見交換会終了後に当協会は作成しました、「新型コロナウイルス感染症対策に係るアンケート調査報告書」と「認定こども園白書2022」を進呈いたしました。

昨日は1時間という短い会でしたが、直接大臣に訴えたこと、また、保育の質についてのお考えを聞き、子育てサービスだけにとどまらないこども家庭庁創設に向け準備がなされていると感じたことは収穫でした。

※7団体は以下の通りです。
 公益社団法人 全国私立保育連盟
 社会福祉法人 全国社会福祉協議会 全国保育協議会
 社会福祉法人 日本保育協会
 特定非営利活動法人 全国認定こども園協会
 一般社団法人 全国認定こども園連絡協議会
 特定非営利活動法人 全国小規模保育協議会
 公益社団法人 全国保育サービス協会

 

全国認定こども園協会は今後も全ての子どもの最善の利益のために尽力してまいります。

以下、提出資料