【メールマガジン】ー新春初夢対談ー(No.8/2023/01/24)

新春!初夢対談!!

この度、初夢対談として協会関係者の覆面対談をしましたので、その一部を掲載させていただきます。

あくまでも参加者の希望や夢の話ですので、今後の協会運営や制度に関する影響は全くありません。

また、表現や発言内容は一部加筆修正させていただきました。

なお、A~Eの協会での立場や性別・経歴などは明らかにはされていません。

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A:あけましておめでとうございます。

  今年もよろしくお願いします。

皆:よろしくお願いします。

A:1月4日に岸田総理が新年の伊勢神宮での会見で、「異次元の少子化対策に挑戦する」と明言されました。

  皆さんはこの「異次元の少子化対策」と聞いてどんなことを希望しますか?

B:子育て家庭や我々事業者にとって夢のある話ならば良いですけど、単なる夢物語だったってことにならないでほしいな。

C:異次元って4次元とか5次元?

B:いや違うと思うな。「若い世代からようやく政府が本気になったと思っていただける構造を実現するべく、大胆に検討を進めてもらいます。」って総理の発言を聞くと、今まで本気じゃなかったって認めたということだし、今までは2次元の縦横の座標の中でしか考えてこなかったから、ようやく現実社会の3次元で考えますってことじゃないかな?

C:えー、やっと現実として受け止めるってこと?

E:確かに少子化対策って言うと、いつもあのグラフが出てきて丙午とか1.57ショックとか将来推計がどうのなんてこと言っているけどね。

D:実際に産み育てる人たちにとってはそんなことじゃないと思うよね。

A:それじゃ、どんな事だったらこどもが増えると思う?

B:「第1に、児童手当を中心に経済的支援を強化することです。」って総理が発言しているから経済的支援を一番に考えてほしいな。

D:でも、お金もらったからって、はい産みますってことにはならないと思うけど。

B:金額に関しては、あのタイミングで小池東京都知事が月額5,000円って言っちゃったけど、総理としては見劣りしないためには更に上の金額を提示しないと格好がつかないとは思うけど。

E:金額については、様々な考えをもっている政治家や専門家といわれる人たちがいて、更に高額な金額を示している人たちもいるから、財源の話とセットで考えなきゃいけないよね。

C:財源については、消費税を上げるとすると解散総選挙になるし、年金特別会計ですかね?

B:確かに、消費税は政争になるけど、「子ども・子育て拠出金」の料率って誰も反対しないよね・・・

A:財源は多い方が良いけど、施策としては何かある?

B:例えば、全ての0歳児がどこかの保育施設に入ることを前提に予算確保する必要があるけど、実際に預けない人たちにも同額の金額が毎月振り込まれると劇的に変わると思うけど。

E:毎月16万円から20万円くらいが現金で入ってくると、0歳児は保育施設に預けなくなるのでは?

B:そうなると経営的には難しくなるかもしれないけど、こどもを増やすという意味では、チャレンジしても良いとは思うけど。

C:子育て家庭の税金全額免除とかだったらうれしいな。消費税とか所得税とかの全ての税金が免除になれば相当の金額が手元に残ると思うけど。

D:お金ばら撒いたからって、こどもが本当に増えるのかな。それよりも、家族の協力や、地域の協力があった方がずっと産みやすくなると思うけど。

A:皆さんはどんな子育てしてきた?

B:かなり昔の思い出だけど、こどものお風呂の世話は毎日してきた。外でお酒飲んでいても、お風呂の時間だけ帰ってきて それ済ませたらまた飲みにいって、なんてことをしていたな。

周りからはちょっと引かれていたけど。

家事も料理は散らかすから怒られたけど、それなりに手伝っていた記憶がある。

D:そんなことは当たり前だから、そんなことで子育てやってましたみたいなのは、今のお母さんからすると絶対NG、まったく分かってないよね。

C:一人目の時は、まったく何にもしてなかった。妻は専業主婦だったし・・・

D:とんでもないよね。

園の仕事は11時間で終わるけど、専業主婦は24時間ずっと働いているのだよね。

C:そう、その反省を込めて3人目の現在は、正しく分担している・・・

E:まったく何にもしてこなかったから反省しかないです・・・

A:やっぱり、家族の協力は最低限必要だよね。

そのうえで地域の協力って保育サービス以外にはどんなことがあれば良いかな。

D:「第2に、学童保育や病児保育を含め、幼児教育や保育サービスの量・質両面からの強化を進めるとともに、伴走型支援、産後ケア、一時預かりなど、全ての子育て家庭を対象としたサービスの拡充を進めます。」って総理はいうけど、地域の方の助けがあるともっと楽だと思う。

A:民生児童委員とか?シルバー人材センターとか?

D:だれでも良いけど、ちょっと手伝って欲しい時に手伝ってくれるとありがたいと思う。

世間って割と冷たくて、子育て家庭には誰も構ってくれないから。

B:ある政府関係者と話したときに、希望出生率1.8を目指すには、第1子の出産年齢をもっと若くしないといけないけど、例えば20代で第1子・第2子を出産した時にはお祝い金を出すのはどうなの?いう話について、現金だと財源の問題があるから、ポイント制にして、様々なサービスに利用できる制度の方が作りやすいって言っていたけど、そのポイント使ってお手伝いお願いするっていうのは、どうかな。

D:いいと思う。

B:「産めよ増やせよ」って強制はできないけど、いずれにしても、価値観を劇的に変えないと子どもは増えないよね。

A:フランスのように、お金がなくても母親がどんな状況にあっても産み育てられる社会になれば良いよね。

B:文化的にフランスと日本は違うけど、日本ってある意味、男の甲斐性で成り立っていた時代もあったし、婚姻の形も、歴史を紐解けばいろんな変遷があるしね。

C:絶対変わらない事実は、生物学的に男には子どもは産めないってこと。これは、今のところ変わらない。だから、女性が産みやすくなる社会構造とか、社会全体で子育てする価値観を考えないといけないと思う。

A:社会構造といえば働き方改革だけど、その点についてはどう思う?

B:「第3に、働き方改革の推進とそれを支える制度の充実です。女性の就労は確実に増加しました。

しかし、女性の正規雇用におけるL字カーブは是正されておらず、その修正が不可欠です。その際、育児休業制度の強化も検討しなければなりません。」って2次元的だけど、そもそも我々とはこどもに対する価値観が違うからどうかとは思う。「こどもファーストの経済社会をつくり上げ、出生率を反転させなければなりません。」ということは、経済安全保障上、少子化が問題って言っているようなものだからね。

D:働き方は、少しは影響するとは思うけど、余暇が増えると、子どもをつくる時間ができるという安易な発想は違うと思うから、子育て家庭、特に母親に優しい視点でいてほしい。

B:今のところは、これから増えてくる高齢者層を支えるための生産年齢人口が足りないという議論だけど、そもそも日本の適正な人口規模って本当は何人だろうね。

C:食料自給率とかですか?

E:そこまで話が膨らむと終わらないから別の機会にしない?

A:さて、時間になりましたのでこの辺で終わりますが、4月からこども家庭庁が出来るということで、希望にあふれた新年度が迎えられると良いですよね。

本日はありがとうございました。

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新春!初夢対談!!はいかがでしたか?

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